2007年 08月 27日
注射・・・
それは突然にやってきた。

それは小学校の確か3年生頃。
ツベルクリン反応の注射をして、判定の日、私の腕にはポチッと言うくらいの赤い斑点しかなかった。  クラスで人気者だったk君が皆の腕を見て回っていて、自己判定を下していた。

私のポチっとした斑点を見た彼は、おもむろに言った。『強く叩けよ。そうすれば赤く、大きくなる。』  
 つまり斑点が大きければ抗体が強いので大きく腫れ、少なければポチ。抗体が少なければ日本脳炎の予防注射を受けなければならない。それは 痛い! と評判だった注射なので、出来れば受けたくないのが子供心 というもの!

それを聞いて、ポチの人は叩いたり、もんだりしていた。  でも、私はそうする勇気が無かった。それで、目出度く予防注射となった。

注射は幼い頃からの病院通いで慣れていたので、ことさら戸惑いもせず、接種を終えた。

が、それは突然やってきた。   『気持ち悪い・・・・。』

それほど暑い日で無かったにも拘らず、妙に汗が出た。拭いても拭いても出てくるし、暑くて暑くてたまらない!  急に地の底に引きずりこまれるような暗闇の中に閉じ込められ、私は立っていられず、倒れこむように机に突っ伏した。 

目も開けられず、『大丈夫?』と聞く友達の声に反応も出来ずに、ただただ、ジッと動けずにいた。


やがて、汗も引き、熱さも感じなくなってようやく目を開いたときには、注射の痛さ!など、忘れていた。そして、『ああ、良かった。普通に戻った。』と思った。

この経験以後、私は注射のたびに気分が悪くなるようになった。
この事が忘れられなかったので、どんな注射の後でも必ず座って静かにしているようになった。

気分的なものなのか、とずっと思っていた。

が、それが何だったのかが判明するときがきた。

最初の子を妊娠したとき、まず、血液検査をする。
看護士さんが『アレルギーとかありますか?』と聞いてきたので、特に思い当たらないけど、注射をすると気分が悪くなる、と答えた。看護士さんは『まあまあ、注射がこわいの?それとも先端恐怖症?』と言ってにこやかに微笑んだ。

そして、例の如く、採血の後、気分が悪くなった。顔を上げていられず、下を向いたままで、『気分が悪い・・・・』と言うと、看護士は『顔色悪いから、血圧を測ってみましょうか。』と言って測り始めた。   そして言った。

『先生、大変です! 血圧が下がっています!』

直前に測っていた血圧は120-80くらいだったのに80-40に下がっていると言う。
この時、過去に気分が悪くなった原因を私は確信した。
『注射をすると血圧が下がる。』

それ以来、私はベッドに横になってから採血をするようになった。いつも30分くらい、回復するまで、横になっている。親しくなった看護士さんは言った。『注射で血圧下がる人、いるんだねぇ・・・・・。』

今も同じです。注射のたびに横になってます。注射が怖いわけじゃないのだけど。
注射と言うと、いつも思い出すのは、あの最初に気分が悪くなった教室の事ばかりです。鮮明に蘇ってくるのです。
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by mamaten | 2007-08-27 02:37 | 過去を引きずる記憶 | Trackback | Comments(5)
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Commented by ゴン at 2007-09-05 15:46 x
はじめまして☆
中さんのブログからやってまいりました。
↑のお名前のところが赤色の方のページを拝見させていただいていたので。
mamatenさん、もしかしたらトラウマになってらっしゃるんじゃないですか?注射が、ではなくて「注射したら気分が悪くなる」みたいな暗示を自分自身知らず知らずかけてらっしゃるのかもしれませんね。って、解き方とか全く知らないんですが、スミマセン。
私は、先日夏バテで点滴と採血をしたとき、自分の血の黒さに驚きました。けれど、看護師さんに「動脈ですから、普通です(笑)」と言われてしまいました。
でも、あんまり自分の血ってたくさん見ないですからネ、ちょっと怖かったです(汗)
Commented by mamaten at 2007-09-06 01:55
ゴンさん、はじめまして 
そうですね、注射に関してはトラウマじゃないかと、密かに思っているのですが、現実問題として、血圧が下がってしまうので、今のところ何とも仕様がありません。

何しろ、病弱の頃はずいぶん注射をしていて、こんな風になるとは夢にも思っていませんでしたので、初めて気分が悪くなった時は正直ビックリしたものです。もしかしたら、それまで我慢していた事への反動、反発なのかもしれません。
心理学の世界ですね。

なかなか気の利いたブログなど書けませんが、暇な折にどうぞいらしてください。ゴンさんのブログ、そーとお邪魔してみたら、素敵なブログですね。私はなかなかゴンさんのようには出来ませんが、ソコソコ続けて見ようと思っています。

夏バテ、早く回復することを祈っています。私も人事ではないので・・・。早く秋になるといいね!
Commented by ゴン at 2007-09-10 21:52 x
あらまぁ、いらしてくださったのですか!!
ありがとうございます☆なかなか文章を書くのは難しくて拙い文章ですが、こちらこそヨロシクお願いします。

なんとか夏バテ、回復しつつあります!!ありがとうございます☆
秋が待ち遠しいですネ!!
Commented by りねぁ at 2014-01-02 00:24 x
はじめまして、高校2年生です

わたしも同じ症状を持っていて、原因が何か知りたくて検索していたら
ここにたどり着きました

けっこー辛いですよね 汗

中学の時から わたしもどんな注射に限らず、打つと血圧が下がって呼吸が早くなり倒れてしまいます

測ってみるとエラーになってしまい、測定できないほど下がってしまいました。

この症状に名前などはあるんでしょうか?
Commented by mamaten at 2014-01-04 01:08
りねぁ 様、コメントいただき有難うございます。
お返事をするのが遅くなってしまい、すみません。


私と同じような経験をされているとのこと。注射で血圧が下がる、という症状は特に病気ではないようですが、当人にとってはつらい出来事ですよね。
先端恐怖症ではありませんし病気でもない。でも急激に血圧が低下してしまう、というのは事実です。

私個人の感覚としては、あくまで私的な分析ですが、一種のアレルギーではないかと思っています。

薬品が、つまり、体の外部から直接血液中に混ざることに過敏に反応してしまうのではないかと。
飲み薬ではこのような症状は出ませんので、薬品が入るとか、血液が一定の流れを乱されてしまうことに反応しているのではないかと、密かに思っています。

私は倒れるほどではありませんが、かなりひどい状態になりますので、
必ず事前に伝えています。

お若いので、これからも注射の機会は何度もあるかと思います。どうぞ医師に笑われても(私は殆どの医師や看護師にに笑われました。)この事実を伝えてから注射を受けられたらよいと思います。
横になって受けると幾分楽になりますよ。

この症状が改善されるといいですね。



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